
実家の片付けをきっかけに、
気づけば自宅のモノが増えてしまった。
そんな経験はありませんか。
50代の高山さんも、
まさに同じ状態でした。
実家から持ち帰った思い出の品。
「捨てるのはもったいない」
「これは残しておきたい」
そう思って取っておいたものが、
少しずつ増えていったのです。
思い出のあるモノは、
簡単には手放せません。
写真、手紙、使っていた食器や衣類。
そこには、時間や記憶が重なっています。
だから、手が止まるのは
とても自然なことです。
でもここで、
一度だけ立ち止まって考えてみてほしいのです。
私たち40代・50代の時間は、
無限にあるわけではありません。
「後でやろう」
「いつか整理しよう」
そう思っているうちに、
その“後で”は、
未来の自分への負担として残っていきます。
そして結果として、
片付けたいと思いながら
片付かない暮らしが続いていく。
この状態が一番苦しいのではないでしょうか。
ここで大切なのは、
「どちらを選ぶか」
という視点です。
思い出のモノを持ち続けるのか。
それとも、ラクに過ごせる環境を選ぶのか。
どちらが正しい、ではありません。
ただ一つ言えるのは、
どちらを選んでも、
何かを手放しているということです。
この考え方を、
少し別の話でお伝えさせてください。
メジャーリーグで活躍されている
大谷翔平選手が、
ピッチクロックというルールについて
こんな話をされていました。
「世界で勝ちたいなら導入するべきだと思う。
でも、自分たちの野球をするなら変えなくてもいい」
この言葉は、
片付けや暮らしにも通じると思いました。
変えたくないものを守るのか。
それとも、結果を優先するのか。
どちらを選ぶかによって、
手放すものが変わります。
片付けも同じです。
思い出があるから持つ。
まだ使えるから持つ。
そう決めるのであれば、
モノが多い暮らしも
受け入れるという選択になります。
一方で、
探さない暮らしをしたい。
取り出しやすくしたい。
そう思うのであれば、
その妨げになっているモノに
目を向ける必要があります。
多くの方が悩むのは、
実はここを
はっきり決めていないからです。
思い出も大事。
ラクな暮らしも大事。
どちらも手放したくない。
この状態では、
選ぶことができません。
だから、手が止まります。
でももし、
何かを手放してでも
こちらを選びたい。
そう決めることができたら、
迷いはぐっと減っていきます。
ここで一つ、
シンプルな問いを置いてみてください。
「このモノを持ち続けることで、
私は何を受け入れている?」
そしてもう一つ。
「それでも持ちたい?」
この2つだけで十分です。
片付けは、
モノを減らす作業ではありません。
選択をはっきりさせる作業です。
選んでいる人は、迷いません。
選んでいない人は、迷い続けます。
思い出を大切にすることも、
これからの暮らしを整えることも、
どちらも大切です。
だからこそ、
自分はどちらを優先するのか。
そこを曖昧にしないこと。
それだけで、
片付けの苦しさは大きく変わっていきます。
焦らなくて大丈夫です。
でも、
選ばないままでいることだけは、
少しもったいないかもしれません。
これからの時間を、
どんな状態で過ごしたいのか。
その視点から、
ひとつ選んでみてください。
それが、
片付けが進み始めるきっかけになります。
