「片付けたいのに、捨てられない」
「何を捨てればよいか分からない」
そんな悩みを抱えていませんか?
40代・50代の方々には、特有の「捨てられない」理由が2つあります。
その1つ目は、「捨てる」事への恐怖心です。
「捨てたら、また、買い直すなんてもったいない」「捨てて、後悔するかもしれない」「後で、困るかもしれない」など、メンタルの問題が、実は非常に大きく占めているのです。
そして2つ目は、片付けの目的がはっきりしていないという事です。
「スッキリした部屋にしたい」と言うだけでは、実は、片付け切ることは出来ないのです。40代・50代の方々の大半は、本来手段である「捨てる」と言う事が、「捨てなきゃ、片付かない」と言うように、目的にすり替わってしまっているために、片付けを難しくしてしまっているのです。
「メンタル」「目的不足」で片づかない理由の詳細を解説していきます。
「いつか使うだろう」に囚われている
40代・50代の方々は、捨ててしまった事での後悔や時代は巡るというような経験を重ねてきた結果、モノを捨てるという事に神経質になってしまっているのではないかと思います。
そこで考えて見て欲しいのは、なぜ、片付けをしようと考えたのか?と言う事。多くの場合、探し物をすることで、貴重な時間や労力を使うのが嫌になったとか、モノに埋もれた生活を変えたいという思いからではないかと思うのです。
では、その状況を改善するには、何をすべきか?と考えた時には、「多すぎるモノを減らす事」という答えに行きつきませんか?
自分のストレスを取り除いて、心地よい環境にするために片付けをしたいと考えたのならば、そのために、自分の持ち物の中で、不用なモノに優劣をつけて、減らさなければ、心地よい暮らしは手に入らないのです。
モノをたくさん持つ事で、私たちのやる事は増えていきます。具体的には、「どこに、どのように保管するか?」「忘れないようにするには、どうしたらよいか?」と言う事を、常に頭の中に入れていかなければならないという事です。そして、限られた貴重な時間を、たくさんの持ち物の事をずっと考えているほどの余裕は、私達には実は、無いかもしれません。そう考えていくと、いつ使う機会がやってくるかもわからないモノの保管のために、収納場所を確保したり、持っていても使う機会がないモノを劣化させて、やがて捨てることになる未来のために、保管し続ける事は、本当に大事な事なのでしょうか?
捨てることを目的にしてしまった過去の失敗経験が響いている

片付けに悩む方の多くは、「捨てる」ことが目的になってしまっている事が多いのです。何を捨てようかと捨てるモノを探し悩むことで、片付けは単なる苦しい事に変わってしまいます。そんな「片付け」は、もったいないと思うのです。
片付けは、持っているモノを使いやすくし、快適な環境にしていくためにやる事であり、捨てるというのは、そのための手段なのです。
そして、そのモノ選びは、「捨てる」と言う事より、自分にとって必要なモノを「選び取っていく」と言う事なのです。
捨てるから片付くのではなく、心地よい環境に変えるために、自分にとってより良いモノを選び、その結果、片付くという考え方に気付いていくと、「捨てる」という事をポジティブに考えることが出来るようになっていきます。
社会の役割をこなしている間に、自分の気持ちが分からなくなる

仕事・子育て・介護・家のこと・自分のこと・家族のこと
40代・50代の方々にとっての役割は、たくさんあります。その役割を果たすために、時には、自分の時間を削っても、やらなければならない事を抱える事も沢山ありますし、あったのではないでしょうか。
そんな風に奔走しているために、自分の事すら、きちんと考えることもできないまま、時が過ぎて、気付けば、「自分が何を大事にしているか?」「何を好きか?」「何を嫌いか?」さえ、分からなくなってしまうのです。
そんな年代の私たちにとっては、「何を選んで、何を捨てればよいかと言う片付けのモノ選びのための判断」をする事は難しいのではないでしょうか。
40代・50代の「捨てられない」を手放そう

「いつか」は実際にいつやってくるか分かりません。そんな分からないモノを抱えていては、おうちの中のモノを減らす事は、なかなか難しいものです。いつ来るか分からない「いつか」のために、モノの置き場所を確保したり、沢山のモノに惑わされることを意識してみてみましょう。
また、「高かった」と言う高いお金を払った事、「新しい」と言う新しいモノであるという事や、「頂き物」であると言う、自分以外を中心に考えてしまう視点が、片付けでモノを捨てる事の目的をブレさせてしまっています。
忙しく走って来た40代・50代の方々にとっての片付けのモノ選びと言う作業は、「自分にとって、それがある事で、助かるか?」「幸せか?」「それがある事で、煩わしいと感じないか?」を考えていく事になり、それは、結果として、自分を中心に置いて、何を選び、何を不要とするかと言う大事な事に気付く貴重なチャンスになっていくのです。
自分のかけがえのない時間をより大事ににするためにも、片付けによって、自分を振り返り、より良い穏やかな時間を過ごせるようにしていきましょう。